船積み書類パッキングリストの役割とは?実務でパッキングリストのチェック方法を大解説!
みなさん、こんにちはふみです!
さて今回はパッキングリストについてお話していこうと思います。
パッキングリストはインボイスと並ぶ、輸出入にとっては欠かせない書類です。
パッキングリストも会社によってフォーマットがまちまちですよね。また貿易実務に関しての本をみると、これもインボイスと一緒で、情報が膨大です。
ということで今日はそんなパッキングリストのチェックポイントをお話ししていきたいと思います。
では、今回お話しする内容はこちらです!
- パッキングリストの役割
- パッキングリストの見方
インボイスと同様にこちらの2つについてお伝えしたいと思います。
パッキングリストの役割
ではまずパッキングリストの役割についてお話しします。
パッキングリストは荷物の梱包明細書のことです。どの商品がどのカートンに入っているかを記してあり、それぞれのカートンに入っている商品の個数、商品の重量、カートン全体の重量そして、カートンのサイズ、またこの貨物がどの船に積載されているのかが、詳細に書かれています。
この書類がないと、なんの商品がどのカートンに入っているかが分からず荷物を受け取った側が混乱してしまいます。
またこの書類は荷物を受け取る輸入者だけが見るものではありません、フォワーダーさんも通関という作業をするためにこの書類は必要であり、また港で働く人や倉庫で働く人もどのような商品でどんな大きさの荷物がどのくらい入ってくるのかを把握するためにもチェックする必要があるんですね。
そのため、できるだけパッキングリストは誰がみてもわかりやすいように書くことが良いとされています。
次にパッキングリストを実務でチェックするときのポイントを抑えましたので、みていきましょう。インボイスと同様に全体を把握しなければいけないものですが、重要な部分をピックアップしましたので、こちらをご覧ください。
1.会社名、住所
2.日付とインボイスなんばー
3. 船の情報
4. 商品名、個数、重量、大きさ
5. ケースマーク
1.会社名と住所
まずは会社名と住所ですね。これはインボイスと一緒で必ず書かれていないといけません。どの商品がどの国から来てどこに行くのかは前回の動画でもお話ししたように重要です。ここも抜けていたら追加し、しっかりと書いていればインボイスの時と同じようにそれぞれの会社名と住所のスペルをチェックしましょう。
2.日付とインボイスナンバー
次に日付とインボイスナンバーです。インボイスの時と説明がかぶってしまいますので、簡単に説明しますとこの日付とインボイスナンバーはお互いの書類の紐付けするために一緒に送られてくるインボイスと同じものでないといけません。
このように紐付けをしないとこのリストに書かれている荷物とインボイスのものとは違う荷物として扱われてしまうからなんですね。
ちなみにパッキングリストに書くからと言って、このナンバーはパッキングリストナンバーとは言わずにインボイスナンバーという名前で統一されています。
3. 船の情報
次に船の情報です。これは書かれていないパッキングリストも多く見受けられますが、あった方が情報を管理するときに便利です。どの船に乗り、どこの港からいつ出港されて、そしてどの港にいつ届くのかという情報はいわゆる荷物のトラッキング情報として、追跡する事ができるからですね。
船の情報は、このような感じで書かれており船の名前も面白い名前もあるので、見てみると楽しいかもしれません。
また、港や倉庫で働く人にとっても、貨物の船情報を把握できた方がスムーズに倉庫での仕分けや入力作業ができるんですね。
自分たちがわかっているからいいやということよりも誰かのためになると思って書類造りをすることは大事なんですね。
4. 商品名、個数、重量、大きさ
次に商品についての情報です。ここもインボイス同様、一番重要な部分です。
まずは商品名と数量はかならず、インボイスと一緒の商品名で統一します。これは当然ですね。違う名前にしてしまうと、違う商品なのですか?と思われてしまうからです。
しっかり同じ名前で、記載しましょう。
続いて、重量です。重量はしっかり目にお話しします。ここで記入される重量は2種類あります。一つはネットウェイト、もう一つはグロスウェイトです。
ネットウェイトというのは、その貨物の商品だけの重さのことです。要するに梱包資材の重さは含めない商品だけの正味重量ということですね。 次にグロスウェイトは商品と梱包資材も含めた全体の重さのことをいいます。
NW =正味重量
GW =全体重量
さてこのネットウェイト ですが、どうしてネットウェイトが必要なのでしょうか?
運賃を決めるだけなら、グロスウェイト、貨物全体の重さだけで十分です。なのにパッキングリストには商品だけの重さも記入します。
なぜ記入しなければいけないかという理由は主に3つあります。
1、単純に通関で必要
通関で税関に申告を行う際には、品目の分類ごとに商品だけの正味の重量(NET WEIGHT)が必要になってきます。
通関は、全ての「もの」を国へ登録していくという作業でその作業をするに当たって1個1個それぞれの情報が必要なんですね。
名前、価格、重量、素材など詳細が求められているため、ネットウェイトの記入が必要になってきます。
2、ネットウェイトを書くことで通関申告の不正防止になるため
例えば、一般的なサイズのぬいぐるみを輸入したとしましょう。大体50gくらいのものが50個1つのカートンに入っているとして、全体のネットウェイトは2.5kgsですよね。
ですが、もしパッキングリスト上の重量が30kgsとなっていたら、通関にひっかかかる可能性がとても高いです。
税関が実際に商品をみてる可能性は低いですが、ぬいぐるみと申告されている以上、ぬいぐるみがこんなに重いはずがありませんよね。
これが間違いでなければ検査対象になる可能性が十分に高いんですね。
重さに関しては嘘をつくことはできません、なぜならばB/Lが作られる時に必ず第3者が貨物の重さを図るからです。
ここでこんなに重いのに申告がぬいぐるみと書く人はいないとは思いますが、パッキングリストに正確な荷物の重量を記載することにより、悪い人が悪いことをできないようにする役割も果たしているのですね。
3、食品届けに必要
まずは食品届とは何か?を簡単に説明します。
食品や食品を入れる容器、赤ちゃん用のおもちゃ、など食品と食品触れるもの、また赤ちゃんが舐めてしまう恐れがあるおもちゃは必ず、厚生労働省指定の検査機関で検査をして合格しないと日本に輸入できないことになっているんですね。
例えば、赤ちゃんのおしゃぶりを輸入する場合は必ず、このおしゃぶりを検査し、合格した時にもらう合格証が必要になるんですね。
食品届けは通関士さんが申告してくださるので、必要書類を送った後に、通関士さんがそのおしゃぶりの情報を税関へ流してくれます。この時にその1でお話ししたように通関の際にはそれぞれの情報が必要なように、ここでも必ずおしゃぶりの正味重量が必要になります。
この3つが主にネットウェイトが必要な理由になるんですね。
ここで注意したい点が、2つ目でお話ししたように矛盾が生じない書類を作ることを心がけましょう。
全く同じものを輸入するのであれば、それぞれのカートンの重さをチェックしやすいですが、実際あるシチュエーションで、
例えばカートンにはAの商品とBの商品、またこのカートンにはA商品のみ、そしてこのカートンにはB、C、Dの商品が入っているという複雑に箱詰めされている場合もあります。
そうなってくると、しっかり輸出側で書類を作ってくれているところはいいですが、たまにいい加減に書類を作る工場もあるんですね。
そういう時は、Aの商品のネットウェイトが100g、Bが 50gでそれぞれ50個入っていたら、合わせると7.5kgsになります。
ですが、このAの商品のみ入っているカートンのネットウェイトが、10kgsと書かれていたら、あれ?なんで重いんだろう?ということになってしまいます。AとBの商品を合わせた方が軽いはずがないからですね。
実際に荷物を量っているんだからこんなことにはならないと思いがちですが、実際に書類と実際の重さのズレは必ず起こります。
そういう時は書類を修正する必要がありますので、パッキングリストをチェックする時はよくよく矛盾がないように重量をチェックしてみましょう。
最後に大きさです。
大きさはm3、CBM(キュービックメーター)、もしくはCUFT(立方フィート)で記入されています。
M3とCBMは読み方が違うだけで一緒の単位ですが、CUFTはあまり馴染みがないですよね。
日本はm3が主に使われていますので、CUFTはm3やCBMなどに直す必要があります。
これは計算ツールがweb上にあるので、CUFTを入力するだけでCBMとm3が出てきます。このような便利な機能は躊躇わずに使いましょう。
ここも重さと同様に、B/Lに記載されている大きさと異なっている場合がとてもよくあります。ここもB/Lと同じ数値でないと違う貨物とみなされ、輸入ができませんので、修正が必要になるんですね。
税関の担当者さんによっては、コンマ単位で合わせて欲しいという方もいるので、カートンサイズを細かく計算してB/Lのm3にしっかり合わせる必要があることも多いんですね。
5、ケースマーク
最後にケースマークです。
ケースマークもデータとして添付しない工場も多いですが、ケースマークは添付するとあとで書類を見返す時にとても便利です。これは通関には必要ありませんので、輸出者と輸入側の管理用としてつける事が多いものです。
この貨物にはなんの商品がいくつ入っていているかはパッキングリストに文字として書かれていますが、視覚的に画で捉えた方が人間は見やすいんですね。
なので、ケースマークのイメージをパッキングリストに添付するのはとてもありがたいし、便利なのです。
なので書類をチェックする時も、ケースマークがついていなければちょこっとイラストを挟むなどしてもいいかもしれませんね。
さて、今回はパッキングリストについてお話ししました。
インボイスと同様にしっかり全体をチェックする必要がありますので、時間をかけてゆっくり丁寧に確認していきましょう。
では今回はパッキングリストについての内容でした。
ご参考になればとても嬉しいです。
ではでは、この辺で。
船積み書類インボイスの役割とは?実務でインボイスのチェック方法を大解説!
みなさん、こんにちはふみです!
さて今回は、貿易事務員が毎日目にするインボイスについてお話ししたいと思います。
では今日お話しすることはこちらです!
- インボイスの役割
- インボイスの見方
今回はこの2つについてお話ししていきたいと思います。
よく貿易実務検定に出てくるインボイスの見本はとても細く書いてあり、みづらいですよね。確かに実際に実務で出てくるインボイスは複雑なものから簡易的なものまで会社によってそのフォーマットが違います。
すべてにおいて全体をチェックすることが大事なのですが、
今回はどの部分を特によく見ればいいかをお伝えしたいと思います。
インボイスの役割とは?
ではまずインボイスの役割をご紹介します。
インボイスは日本語でいう納品書にあたります。まずはインボイスの役割をお話ししましょう。インボイスの役割は大きく分けて4種類ありますので一つずつご紹介していきます。
納品書としての役割
ではまず一つは納品書、これは荷物を届けましたよという証明の一つになります。
インボイスには商品名、数量が書かれています。
日本でも通販などでものが送られてくるときは、商品と一緒に必ず納品書が同封されていますよね。
商品の個数や料金など、詳細が書かれている紙が絶対に入っていますね。個人が購入したのであれば商品の返品方法や使用方法など大事な内容が記載されています。
海外から荷物が来るときも必ず納品書としてインボイスが送られてきます。インボイスは通関にも必要なのでその商品の詳細は、日本の納品書よりも内容が細かく記されているんですね。
請求書としての役割
2つ目は請求書としての役割です。インボイスにはその荷物に入っている全商品の価格も書かれています。このインボイスを渡すことで相手側への請求書にもなるんですね。
海外の工場から支払いをお願いされるときは、インボイス1枚を納品書・請求書として送ってくることが多いです。
明細書としての役割
3つ目は明細書です。納品書と似ていますが、明細書は実際に納品書にあまり書かれていない商品の金額まで記入する必要があります。
海外から送られてくるインボイスは必ずそれぞれの商品の価格が記載されていますので明細書としての機能も備えています。納品書としての意味合いだけであれば、金額は必要ありませんが、インボイスはたくさんの役割を兼ね備えているのですね。
見積書としての役割
最後の4つ目は見積書としての役割です。貿易事務をしていると海外の工場からインボイスを見積書として受け取ることがとてもよくあります。
そのときはインボイスにprofoma invoiceと書かれています。これはそのままの意味で見積書という意味になります。
見積書の場合は、支払い条件、インコタームズ、取引条項、見積もりの期限など、契約書に書いてるような細かい事項も書かれていることが多いです。
ですがその見た目はほとんど納品書のようなインボイスなんですね。
こちらがその見積書のサンプルです。
とても細かいですよね。これは会社によって異なりますが、金額や数量なども記載があるので、納品書としても使う会社も多いです。
このように、貿易間で使われるインボイスはたくさんの役割を兼ね備えているのですね。
インボイスの見方
次に書類の見方についてお話ししていきます。
今回は実務でインボイスをチェックするときのポイントをお話ししていきましょう。ゆっくり丁寧に説明していきますね。
会社によってはフォーマット自体が細かく、支払い条件や会社のルール、貿易の法律まで書かれている場合があり、大変見づらいことがあります。
チェックするポイントをまとめましたのでまずはこちらをご覧下さい。
- 会社名と住所
- IVナンバー
- 商品名・数量・金額
- インコタームズ条件
- 原産国
では早速こちらのインボイスをみてみましょう。
このインボイスを元に解説していきますね。
では一つずつ見てみましょう。
1、会社名と住所
インボイスには荷主と荷受け人の2つの会社名とそれぞれの住所が必ず書かれています。まずは自分の会社の住所と相手の会社と住所が書いてあるかをチェックします。どこから出荷されて誰に渡されるのかは、納品書であれば当然必要ですからね。
たまに抜けている場合があるので、なければ追加しましょう。
記載されていればそれぞれの会社名や住所のスペルチェックを行います。
英語圏であればわかりやすいですが、アジア圏やヨーロッパ圏の会社名や住所は英語ではありますが、各言語独特の書き方複雑で読み方も難しい場合がありますので、ゆっくりチェックしていきましょう。
ちなみに私の経験上ですが、多少間違っていても通関には問題はありません。ただやはり間違っているということはよくありませんので、正しいものを記載するようにしましょう。
2、日付とIVナンバー
次にインボイスの日付とインボイスの番号をチェックしましょう。日付は多少前になっていても問題はありません。あまりにもズレている場合は修正が必要ですね。
インボイスの番号は輸入者がおのおの指定している場合や、海外工場独自の管理番号になっているかと思います、ちなみにインボイスナンバーがないものもありますので、ない場合はそのままなくても大丈夫です。
ただもし記載がある場合は、パッキングリストにも記載する必要があります。なぜかというと、このインボイスとパッキングリストは一緒の商品のものですよ〜という両方の書類を紐付けするためにあるからです。
例えば、インボイスの番号が001なのにパッキングリストの番号が002だと、このパッキングリストは本当にこのインボイスのものですか?と税関から指摘が入ることもありますので、必ず同じ番号で統一しましょう。
また会社によってはこのインボイスの番号を設けていないところもあります。
その場合はなくても通関はできますが、会社でしっかり管理をしている場合は会社に確認をしてみましょう。
3、インコタームズ
次にインコタームズをみましょう。この取引がどのインコタームズの条件で行われているのかを再確認するためにも条件を再度チェックします。
タームズの記載は小さい字で書いてあることが多いです。ここを間違って記入することはないかとは思いますが、FOBなのかCIFなのかそれともEXWの条件によって、どちらが船の運賃を負担するのか、どちらがどこの時点までの危険を負担するのかが決まりますので、とても重要です。
またフォワーダーさんに提出する際も、この輸入許可書のところの仕入書価格(invoice価格)の欄が異なってくるため、通関する際に混乱してしまう可能性がありますので、注意しましょう。
これは輸入許可書の一部を抜粋したものです。
ここの仕入書価格がFOBになっていますよね。ここが間違っていると通関で問題が起こる可能性もありますので、しっかり正しい条件になっているかを確認しましょう。
4、商品名・数量・金額
次に商品名・数量・金額ですね。ここが一番重要な部分です。
まず商品名は発注書通りもしくは会社で指定している名前かどうかを確認しましょう。
またできるだけどのようなものを輸入するかがわかる名前にした方がベターです。
これは例ですが、英語にしやすい名前、例えば筆箱であれば pencil caseと書き直せますよね。
ですがあるカップを輸入する場合、食器のカップなのか、何かの入れ物なのか、食器であってもどのようなカップなのか、ティーカップかそれとも、器のことなのか、素材はガラスなのか陶器なのか。
など商品名はできるだけ詳しく書かれている方が管理する側も通関する側もわかりやすいですよね。ただ単にcupと書いてある場合は、書類を修正する場合もあるので注意しましょう。
次に数量です。数量ももちろん例外もありますが発注した数が入っているのかを確認する必要があります。ここで単位も気にしましょう。setなのかpcsなのかで数量が変わる商品もあります。
最後に金額ですね。これも場合にはよりますが、発注書通りの金額かどうかをチェックし必ず計算機を使って間違えのないように確認しましょう。
金額を間違えてしまうと、通関する際の税金の金額が異なり、多く税金を払ってしまったもしくは少なく税金を払ってしまったという自体にもなりかねません。
税金の過少申告は処罰がある場合もありますので注意しましょう。
ちなみにここの部分、英語で金額を書いてある場合もあります。
ここですね。ここもよく間違えてよく修正をお願いされたりもしますので、正しい金額が記載されているかを確認しましょう。
5、原産国
最後に 原産国です。原産国の表示は義務ではありませんが 、近年は厳しくなり商品のパッケージなどにも記載を求めています。
基本私の会社では全ての商品に生産国を印字していますが、例えば富士山が描かれた扇子などを輸入する際は、見た目がかなり日本風ですよね。
そういう日本で作られているというイメージがあるものは、パッケージには必ず原産国を表示しなければいけません。
これはなぜかというと購入者に誤解を招くからなんですね。日本製かと思ったら他国で作られたものだったという誤認を防ぐためにあります。
この場合は、商品にではなくインボイスに記載をするわけですが、最近は厳しく、カートンにも印字する必要があることも多くなっています。
以上、インボイス見方についてご説明しました。
条件や法律なども書いてあることも多いので基本的には全体を見る必要があるのですが、この5つをみてから細かい部分をチェックするとスムーズに全体を確認することができますので、時間をかけて丁寧に行うといいですね。
では今回はインボイスについてでした。
ご参考になればとても嬉しいです。
ではでは、この辺で。
航空輸送について エアクーリエとは? その2
みなさん、こんにちはふみです!前回は航空輸送その1についてのお話しをしましたが、今回はその2ということでエアクーリエについてお話ししたいと思います。
では早速本日、お話しする内容はこちらです。
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エアクーリエとは?
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エアクーリエの航空運
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エアクーリエでの輸送の流れ
前回はフォワーダーさん経由で輸送する方法をお伝えしましたが、DHLやFEDEXなどのエアクーリエを利用する方法をお伝えしようと思います。
エアクーリエとは
ではまず貿易の間で呼ばれるエアクーリエとは国際宅配便のことを指します。日本の会社でいうと佐川急便やヤマト運輸をよくご存知かと思いますがその海外版と想像すればわかりやすいですね。
このエアクーリエは世界をまたにかけて、ありとあらゆる場所へものを運んでいて世界で有名なエアクーリエといえば、DHL、FEDEX、UPSなどが挙げられます。
彼らは自分たちで飛行機を持っていて、荷物の受託、通関、輸送、配送まで全て自分の会社で一貫して配送サービスを行っている会社なんですね。こういう一貫して自社で物流を行うことをDoor to Doorといいます。私たちはドアドアと呼ぶことが多いですね。
このドアツードアのシステムはとても便利で私たち荷主からしたら、一番楽で簡単な手続きだけですむんですね。この輸送方法についてはあとで述べていこうと思います。
エアクーリエの航空運賃
では次にエアクーリエの航空運賃についてご紹介いたします。
航空運賃に関してはDHLさん料金表を模したものを参考にしていきたいと思います。
この料金表を見てもらうと区分1~9までありますが、これは配送先の国によって料金が異なっているんですね。
日本から近ければ安く、日本から遠ければその分値段が高くなります。
ここで表をみてもらうと、1kgずつ料金が増えていっていますね。(10kgsまでは0.5kgsずつ値段が増える。)これは見ての通り、航空運賃は「重量」を元に運賃を算出します。
これは文字通り貨物の重量だけで料金が決まっているわけではありません。
航空輸送その1でお話しした通り、この重量は実際の貨物の重さと貨物の大きさを元に設定されているのですね。
では詳しくお話ししていきましょう。
この重量には2つの意味があり、それぞれ実重量と容積重量に分かれます。実重量はその名の通り、実際のカートンの重さです。単純に運ぶ荷物をそのまま重量計にのせて出てきた重さですね。
次に容積重量は、あまり馴染みのないワードですよね。この容積重量とはカートンのサイズから算出した重さです。少し詳しく説明しましょう。
航空輸送についての動画その1でお話ししたように、飛行機はスペースや重量の制限が厳しいので、航空運賃を決めるときは、その貨物の容量(スペース)を重量に見立てて計算するやり方をとっているんですね。
計算方法は決まっていて、公式を書いおきましょう!
たて x 横 x 高さ cm/ 5000 cm3 = 容積重量
これはすべてcmで計算します。ちなみに会社によってこの5000cm3もしくは6000cm3になりますのでご注意ください。これにより、容積重量が計算できるんですね。
実際の重さとこの容積重量を比べてみて重い方の料金が適用されます。
ではではここで例題を出しましょう。
例題)
内容 : ポリエステル製の扇子
カートンサイズ : 30x40x50cm
実重量 : 6kgs
箱数 : 2箱
このような商品を中国からDHLを使って運ぶとします。
このような貨物を輸入する場合はこうです。まずは航空運賃を計算しましょう。
実際の重さは6kgsですね。しかし貨物は2カートンありますので全体で12kgsの貨物になります。これで実際の重量の計算は終わりです。
続いて容積重量を計算してみましょう。
計算式はこのようになります。
30cm x 40cm x 50cm ÷ 5000 = 12KGS
これが容積重量です。計算するとこの貨物のサイズであれば12kgsとして飛行機に積見込むということになるんですね。
さてここでこの貨物は2個ありますよね。こちらも複数ある場合は12kgsの貨物が2個あるというふうに単純に考えてOKです。なので12x2は24kgsなので、合計24kgsになります。
2箱 x 12kgs = 24kgs
ここで実際の重量と比べてみると、24kgsの方が重いですよね。
そうなるとこの航空運賃はこの24kgsのところを見ればOKです。
ここですね。運賃だけで43270円かかるということになります。
たった2カートンでこのお値段はとても高いですよね。
この前ご紹介した海上運賃コンテナ船のお値段は1万円~4万円でたくさんの荷物を積むことができますが、航空運賃はとても割高なんですね。
ですが、これは一般料金ですのでDHLさんにももちろん法人契約をすることが可能です。物によっては断然、航空運賃の方が安いこともあります。航空輸送するときはそれぞれエアクーリエの営業の方へ確認をしてみましょう。
このように飛行機は重量とスペースが限られている分、航空料金がとてもシビアになっています。この料金設定はバランスの取れたよくできている料金体系なんですね。
この容積重量がどうして必要なのかの詳しい説明は航空輸送その1をご覧ください。
エアクーリエの輸送の流れ
最後に航空輸送の流れについてお話ししていきます。
エアクーリエを使用した輸送は荷主、また輸出者にとってはとても便利な方法です。
では流れをまとめましたのでご覧ください。
web予約
荷物の受託
輸送
通関
受け取り
エアクーリエを利用する際は、フォワーダーさんを介すことはありません。
輸出する側がエアクーリエに連絡をとるだけでOKです。
そのままwebもしくは電話で貨物の情報、荷物の受託先、配送先を情報を伝えて、INVOICEまた必要であればパッキングリストを用意します。
予約が完了すればエアクーリエの配送トラックがきて、荷物を預かりそのまま早ければ当日の飛行機に載せてもらって輸送されます。本当にあっという間なんですね。
参考にある貨物のトラッキングをみてみましょう。
これは2019年3月14日火曜日に発送された貨物が翌日の15日の13:38に届いています。
ここをみてみましょう。7番に通関が始まり、10番で通関が終了しています。
航空輸送で貨物を通関する際は、エアクーリエにも通関士さんが在籍していて通関がすぐに終わることが多いです。私の会社では1件あたり大体2時間弱で通関されて、納品先へ配送になります。船便の場合は通関時、税関からよく質問がきますがエア便は貨物の量などが少ないことが多いので簡易通関の場合が多く、とても早く通関が終わることが多いです。
また出荷から納品までを見てみるとなのに他国から1日で届くなんてすごいですよね。日本国内でものを送るときを考えてみると、東京からものを送るときは、北海道や九州、沖縄には2日間かかります。迅速すぎていつもびっくりします。
最近はコロナの影響で飛行機の便数が減っていたり、
人手不足などの影響で数日遅れることもありますですがそれでも全然早いのでエアクーリエにはいつも感謝ばかりです。
もし何か急ぎの貨物で少量の貨物があった場合はエアクーリエを検討してみるといいかもしれませんね。
以上、今回はエアクーリエについてお話しさせていただきました。
ご参考になれば嬉しいです。
ではでは、この辺で。
画像は下記のサイト様からお借りしました。ありがとうございます!Thank you!
DHL さま
FedEx さま
国際宅配便・海外運送はFedEx(フェデックス)| フェデックス 日本
UPS さま
航空輸送の特徴・貨物機とは・フォワーダーさん経由での輸送について その1
みなさん、こんにちはふみです!今日は航空輸送についてお話しをしたいと思います。航空輸送とはその名の通り、飛行機でものを運ぶ方法です。
現代におけるものを運ぶ方法は海上輸送だけではありません。
迅速でかつ安全な航空輸送の需要もとても多くなっています。
そこで今日は航空輸送についてまとめましたので、お話ししたいと思います。
航空輸送はフォワーダーさん経由で輸送する方法や、DHLやFEDEXなどのエアクーリエを利用する方法などがありますが、今回はフォワーダーさん経由での輸送についてをお話ししていきます。
ではまずはじめに、航空便の特徴についてお話しいたします。
航空便の特徴その1 : 圧倒的な早さ
航空便の特徴は主に2つあって、1つ目はもちろん、その早さです。
外国から日本まで何日もかかる船とは違って隣国などであれば、航空便は1日で到着してしまうから驚きですね。私の取引先の中国は最短で1日で日本に到着しますし、インドからも香港やマレーシア経由で3,4日で東京に到着してしまいます。
すごいですよね。
どうしてこんなにも早く納品ができるのか、という理由は飛行機自体が早いからだけではありません。そのほかにも貨物を迅速に到着させることができる理由があるんですね。理由は後述いたします。
航空便の特徴その2 : 航空運賃が高い
続いて航空便の特徴2つ目は航空運賃の高さです。
前回は海上運賃についてお話ししましたが、一度に大きなボリュームを運べるコンテナ船と比べ、航空運賃は飛行機への搭載スペースが限られている分、コンテナ船の運賃と比べて、 値段設定が細かく決められていて、割高なんですね。
この割高になってしまう理由を少し掘り下げてみましょう。
飛行機1つで運べる重量やスペースはコンテナ船などに比べて、かなり少なくすぐに限界がきてしまいます。
このような厳しい条件下ですと、運賃の値段設定も単純にすることができません。
例えば、スペースを全く考えずに貨物の重量のみで飛行機の運賃が決まってしまうと、重くて小さい貨物の方が、軽くてスペースを大きくとる貨物より料金が高いということになってしまいます。これだと重い貨物を運びたい荷主にとって不公平になってしまいます。
それに航空会社さんにとっては、軽くて大きいものが多ければ多いほど、その軽くて大きいものに飛行機全てのスペースを占領されてしまい、さらに軽ければ軽いほど運賃が安いので、収入が減ってしまうという事態が起こってしまいます。
こういう問題を防ぐために、航空運賃は、実際の貨物の重さと貨物の大きさの2つの要素を組み合わせて料金を決めているんですね。(※別記事で紹介します!)
さてここでこの1つ目と2つ目の特徴を考えた上で、航空便を使って運ばれるものにはどんなものが多いのかというと、この3つの要点にまとめられます。
- 急ぎのもの
- できるだけ小さいもの
- 高い運賃を支払ってでも仕入れたい価値の高いもの
が挙げられるんですね。
具体的には、生鮮食品、パソコンや電子機器、貴重な美術品、時には動物を輸送します。このように価値の高いものや食品のように足が速いもの、また比較的振動が少ない飛行機で、安全に運びたいものが多いんですね。
ですがさらに服などの衣料品も運ぶことが多いんです。衣料品は柔らかいし、ダメージを受けることが少ない、しかも腐るものでもないですよね。
ですが、衣服にはトレンドがあり、2〜3週間も船でゆっくり運んでいたらあっという間にそのトレンドが終わっていたなんてこともあるんですね。ファッションは売り時がとても敏感で、人々が作る旬に左右されているので、航空便で手配されることがあるんですね。
航空機について
では、次に少し航空機についてお話しします。
航空機でものを運ぶということを想像できる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、航空機でものを運ぶ時にどこに荷物をいれるんだろう?と疑問に思う方もいるかと思います。
実は私たちが載っている旅客機にもちゃんと貨物室があり、貨物を運ぶことが来ます。
その貨物室は私たちが座っている座席の下にあります。
意外にも座席の下にはスペースがあり、ここに荷物を詰めているんですね。
基本的には貨物は主に旅客機ではなく、貨物機で運びます。
貨物機の場合は、座席部分も全て貨物室になっている飛行機なんですね。
これはANA cargoさんの貨物機 (777F)です。
最大で102トンの貨物を運べるから驚きですね。
ちなみに貨物機には窓がほとんどありません。荷物は外を見る必要がないからです。
荷物を飛行機に搭載するときは必ずこの
コンテナ
パレット
ULD(ユーエルディー)
と言った航空貨物専用のコンテナやパレットなどに貨物機の担当者さんが貨物を詰め込み、飛行機に搭載してくれるんですね。
ちなみにこのコンテナのサイズの規定により、設備にもよりますがあまりにも大きいな貨物、大体高さ150cmくらいのカートンは積込を拒否されることが多いので注意をしましょう。
フォワーダーさん経由での航空輸送の流れ
最後に航空輸送の流れを説明にします。
ファワーダーさん経由で行われる航空輸送も海上輸送とほとんど同じ流れで、貨物の情報をフォワーダーさんに流した後に飛行機会社にスペース確保の連絡をフォワーダーさん経由で入れてもらいます。これも船のブッキングと同じ要領です。
ここで貨物を海外工場から飛行場まで持っていくことになりますが、 船便と少し違い、航空便は船ほど何日も前に貨物を倉庫へ入れないといけないという縛りが弱く、航空便の場合は貨物の状態、何を運ぶのかにもよりますが、飛行機が離陸する2~3時間前に全ての手続きを完了すればOKなんですね。
こちらはANAcargoさんのサイトで確認できるカット時間です。
最短で2時間前に手続きをすれば、積み込め流なんてとても迅速な手配ですよね。
(※実際の受付時間は各航空会社さんによって違います。)
このように先ほどお話しした航空便の特徴でどうして飛行機は早く納品できるのかは飛行機自体が速い以外にも、このような迅速な手続きがあるからも理由の一つなんですね。
書類も船で仕入れる時と同じ要領でOKで、工場から送られてくるインボイス、パッキングリストをチェックしそのほかに必要書類があれば、全て揃えてフォワーダーさんに渡すだけです。
ちなみに航空便では1つだけ船便と違う「書類」があります。
それはAir Way Billです。Air way billは簡単にいうと運送状のことで、船便で扱うB/Lのようなもので、ここには貨物の情報が載っているんですね。書かれている内容もほぼB/Lと同じです。
Air Way Billに関しては、B/Lと違う部分があり、このAir Way Bilは、B/Lのようなものではあるのですが、荷物を運送しますよ~という単なる貨物の運送通知書で、海上で輸送される時に、貨物の受け取りに必要なB/Lのような効力は持ち合わせておりません。
これはなぜかというと、航空便は早さが命だからなんですね。貨物を迅速に届けるという一番の目的のためには受け取るための煩雑な手続きを省略する必要があり、このAir WayBillを渡さないと貨物が受け取れないということはなく、簡単なやり取りで貨物をすぐに受け取ることが可能となっています。
また、航空便の通関に関してはかなり迅速に対応してくれます。
船で荷物を運ぶ場合は、通関の際、税関さんからよく、商品素材や用途についての質問がくるのですが航空便ですと到着するまで時間も限られているからかあんまり内容を聞かれないことが多いです。
たくさんの細かな貨物を捌かないといけないのと、迅速な手配を要求されているので、一つ一つに時間をかけていられないのですね。
通関が終われば、船で運ぶ時と同じように予約していた配送車に荷物を積んでもらって指定場所まで納品となります。ほとんど船の場合の輸入と同じ手続きなんですね。
以上、航空輸送についてお話ししていきました。
次は航空輸送のエアクーリエについてのお話しをしていこうと思います。
では今回は航空輸送の流れについての動画でした。ご参考になればとても嬉しいです。
ではではこの辺で。
参考URL :
物流ハンドブック/AIRWAYBILL記載事項の説明 | 商船三井ロジスティクス
中国からのコンテナ船について コンテナの種類・海上運賃・就航日数は?
みなさんこんにちは、ふみです!
今回は、私の会社における中国からのコンテナ船の海上輸送についてお話ししていこうと思います。
コンテナでものを運ぶと言うことは今では海上輸送では欠かせない輸送手段です。
みなさんは、こんな車を道路で見たことがあるのではありませんか?これは海外からコンテナ船で運ばれてきたもの、もしくはこれからコンテナ船に載って輸送されるものなんですね。
私たちの生活の中には食べ物、日用品、身の回り品などたくさんの輸入品に囲まれて暮らしてるんですね、これらのほとんどはこのコンテナで海外からやってくるんですね。
身近でありながら詳しく知らないと言う方のために、今日は海上輸送についてのポイントをまとめましたので、お話ししていきたいと思います。
1、コンテナについて
まず簡単にコンテナについて簡単にご説明いたします。
コンテナと言うのは、前回お話しした通り、何か特別なものでない限り、海外からくる、ものを運ぶために使う大きな入れ物です。海外からくるものは全てこの中に入れて、海上で輸送されるんですね。
コンテナにはいくつか種類があって、特殊なものを運ばないかぎり基本的にはドライコンテナと言う一般的なコンテナを使います。
そのほかにもリーファーコンテナやタンクコンテナ、オープントップコンテナなどなどあるのですが、特殊なので今回はメインで使用するドライコンテナについてお話しいたします。
このドライコンテナですが、6mタイプと12mタイプがあってそれぞれ日本では馴染みがない単位ですが、20ft、40ftと言う大きさ2つに別れるんですね。
弊社では20ftの方をよく使います。
耐久性を上げるために、表面は凸凹していて、これらが荷主が作り上げる製品を入れて、各国の世界を行き来しているんですね。
このドライコンテナの容量ですが、数字で言うと32~3m3分の荷物が入ります。これは1立方メートルのカートン、1m3のカートンは、縦横高さが1mずつあるカートンですね。
これが大体32個はいると言う計算になりますが、実際はそう言うわけにはいきません。
20ftコンテナの高さは大体2m30cmくらいあるのですが、1m3カートンを積もうとすると、ぴったり詰め込むことができません。コンテナの隙間を埋めるようなカートンをテトリスのように作らない限りどうしてもデッドスペースができてしまいます。
なので基本的には水でもない限り32.9m3入れることは不可能で、デッドスペースを考えるとカートンのサイズ、形状にもよりますが大体28か29m3入ると言うことになるんですね。これは大きさは違えど40ftでも同じことです。
ちなみに、中国では貨物をコンテナに積む人間は工場の人間ではなく、積込専門業者さんがやることがよくあります。
わたしの会社ではバラ積みといって形状が異なるカートンをそのままコンテナに積む方法を取り入れていますが、これは実際積む側も、おろす側も大変な作業なんですね。
手で一個一個運ばないといけませんので、時間もかかるし辛い作業になってしまいます。
設備があればパレットと言って大きい簀子のようないたにカートンを載せて、落ちないようにカートンをラップでグルグル巻いて積荷を固定する方法がいいのですが、フォークリフトがないとおろすことができませんので、弊社では導入しておりません。
これに関係して中国で気を付けたいのは、彼らはついついコンテナに貨物を目一杯積んでしまうことです。
もちろんできるだけ多く運んだ方が、コスパがいいのでデッドスペースがある分空気を運ぶだけになってしまいますので、もったいないのですよね。
それはできるだけ輸入コストを下げたい気持ちもわかるのですが、目一杯扉付近まで詰んでしまうと、雨が侵入してくることもあり、貨物に瑕疵ができてしまったり、さらに開けた瞬間荷物が落ちてきたらコンテナはとても背が高いので、大変危ないですよね。
安全第一が一番重要なので、いつも海外工場には詰みすぎないように注意しています。
2、中国の主要港
次に中国の港についてお話しします。世界には各国に港がたくさん存在していますが、今回は私の取引先メイン国、中国の主要港をピックアップしましょう。
中国のメインの港は下記の通りです。
- 青島 (アオシマ、チンダオ)
- 上海 (シャンハイ)
- 寧波 (ニンボー)
- 温州 (オンシュウ、ウェンジョウ)
- 仙頭 (スワトウ、シャントウ)
- 廈門 (アモイ)
- 深圳 (シンセン、シェンツェん)
- 蛇口 (ジャコウ、ヘビクチ)
- 香港 (ホンコン)
北から南までこれら9つの港が中国の主要港です。カッコ内は読み方を参考に書きました。 読み方が複数あるのは人によって、言い方が違うんですね。
温州のウェンジョウは中国語読み、仙頭のシャントウも中国語読みです。基本日本語では温州はオンシュウ、仙頭はスワトウと読む方が多いですね。
特に上海、香港やシンセンからの輸入はとても多く、2017年の時点で世界のコンテナ取扱量、上海は世界第1位、シンセンは3位となっています。それ以下でも中国が上位を占めているんですね。
それくらい中国との貿易は世界で盛んなのです。
3、コンテナ船の海上運賃
続いてコンテナ船の料金 についてご説明します。
中国には主要港がたくさんあるので、それぞれから出るコンテナ船の海上運賃は距離や船会社によって違います。今日は平均値として一体どのくらいの相場で費用が掛かるのか参考までにご覧下さい。
青島 - 東京 20ft USD150 40ft USD240
上海 - 東京 20ft USD120 40ft USD250
寧波 - 東京 20ft USD180 40ft USD320
温州 - 東京 20ft USD180 40ft USD320
仙頭 - 東京 20ft USD170 40ft USD250
廈門 - 東京 20ft USD130 40ft USD240
深圳 - 東京 20ft USD120 40ft USD150
蛇口 - 東京 20ft USD120 40ft USD150
香港 - 東京 20ft USD90 40ft USD120
この運賃表は各会社ごとに異なり、荷主の取り扱い貨物量が大きければ、その分やすく、またフォワーダーさんの営業力にもよって変わっていくんですね。
日本円に換算すると20ftは1万円~2万円、40ftは1万5千円~3万5千円くらいの運賃です。
しかもこのお値段は相場でも私の会社は安い方なんですね。
ちなみに海上運賃を知らない方にとってはこれが高いか安いかわかりませんよね。もちろん、各会社ごとに値段は違いますが、簡単に国内陸送と比較をするとこの値段は破格の値段でもあります。
例えば東京から大阪まで10tトラックで、ものを運ぼうとすると料金はなんと8 ~10万以上運賃がかかるんです。それを知ると、大量にいろんな会社の貨物を輸送、また国外間という長い距離を運行している、海上コンテナ船の運賃はとても安く感じてしまいますよね。
4、 コンテナ船の運航日数
最後に中国の港から東京港までにどのくらいの日数をかけて船が到着するのかをご紹介いたします。
青島 - 東京 5日間
上海 - 東京 3日間
寧波 - 東京 3~10日間
温州 - 東京 3~5日間
仙頭 - 東京 8~10日間
廈門 - 東京 3~5日間
深圳 - 東京 3~5日間
蛇口 - 東京 3~5日間
香港 - 東京 3~5日間
定期船、いわゆる一般的なコンテナを運ぶコンテナ船の運航スケジュールは出航日が曜日が各会社で決まっていて早いスケジュールであれば3日間で東京に到着します。ですが実際にぴったりと予定通りのスケジュールで来ることは多くありません。
港での船積みが遅れたり、波が荒れたり、濃霧、災害、各国で起きる政治や問題などで遅れたりすることはしょっちゅうあるんですね。なので就航日数は本当に目安として把握しています。
特に夏は台風が発生するので、天気予報をしっかりチェックする必要があり、また冬の日本海は荒れますので、船が遅延することも想定して輸入することが大切です。
ちなみにニンボーと仙頭の船は東京まで最大で10日間かかることもあります。似たような港の位置なのにどうして遅いんだろうと思うかもしれませんが、実はニンボーも汕頭もそんなに港が大きいわけではありません。
どうしても物量が他の港と比べて少なく、一度ここで船積みしてから大きい港、上海港やしんせん 港などに寄港し、追加で船積みをしてから日本にやってくるため日数が他の港より長くかかる場合があるんですね。
以上、中国からの海上輸送のポイント4つについてお話させていただきました。
海上輸送についてお分かりいただけたらとても嬉しいです。
ではでは、この辺で。
画像参考URL :
https://www.trident-containers.com/45... https://www.shippingcontainersuk.com/... https://www.zaslat.cz/jak-spravne-zab... https://www.alcedistributors.us/servi... https://secteu.com/cuba-and-us-sc-lin... http://www.qyshjh.com/ https://www.usinenouvelle.com/expo/fi... https://www.facebook.com/doortodoorho... https://www.meeberg.com/en/new-produc... https://www.portablespace.co.uk/shop/... https://www.rchobbies.co.nz/tamiya-56... https://jp.one-line.com/ja
フォワーダーさんとのやりとり内容 3つ
皆さんこんにちはふみです!
さて今回は、メーカー貿易事務のメイン業務の一つ、フォワーダーさんとのやり取りについて詳しくお話ししたいと思います。
フォワーダーさんはこの前もお話ししたように、コンテナ船のブッキングや通関、配送トラックを手配してくれる荷主にはとても助かる存在です。
この手配は自社で行う会社さんもたくさんいらっしゃいますが、私の会社ではほとんどをフォワーダーさんにお願いをしております。そこで私が直接フォワーダーさんとやり取りをして、外国から貨物を仕入れているのですね。ではここではどのようなやり取りをしているのかを詳しく説明したいと思います。
フォワーダーさんとのやり取りは主に3つに分けられます。
では一つずつ見て見ましょう!
ポイント 1 本船のブッキング
本船とは貿易事務の間ではコンテナ船のことを指します。この本船のブッキングは私の会社ではフォワーダーさん経由で行われるんですね。
基本的に海外から輸入する商品の出荷日が確定したとき、もしくはおおよそで生産が終わる日がわかればその時点で、どの運航スケジュールのコンテナ船に載せられるかをフォワーダーさん経由で確認します。
そうすると、このような感じでフォワーダーさんからいくつかの船のスケジュールをもらうことができますので会社で確認しながらどの船に載せるかを決めていきます。
その船を決めたら、そのスケジュールを海外の取引先に流してブッキングしてもらう流れになるんですね。
基本的に輸入側は船のブッキングをあんまりすることがありませんが、こちらには納期がありますので先にささっと都合の良い船を決めて相手に流した方がスムーズに輸入手配ができるので、私の会社ではこちらで船を決めることが多いです。
ちなみにこのCY CUT、CFS CUTというのはこの日までに貨物を船に積み込める状態にしておいてくださいね。という期限の日です。
日本語ではカット日と呼ばれています。
このカット日までに貨物の輸出許可を得られていなかったり、荷物が港にないと船には載せらませんが基本的にそれは輸出側の対応になりますので、輸入側はそれほど気にしなくても大丈夫です。ちなみに CYはコンテナ貨物でCFSはLCL貨物のことを指します。
基本的はおなはしにはなりますが、特定の貨物以外で、輸入や輸出をするときは、必ずコンテナに入れて輸送するする必要があります。
そこでまずは、自分たちの荷物の物量を確認するんですね。自分たちの荷物は1つのコンテナを借りないと輸送できないのか、もしくは他の会社の貨物と合積みをして一緒のコンテナの中に入れるのかを計算してどちらかを選びます。
どちらにせよコンテナの中に入れることになるんですね。
物量が大きければコンテナ貨物として出荷し、物量が少なければ混載(LCL)として出荷します。
大体やっていればわかるのですが、たまに結構大きめな物量でもコンテナに入れるほどでもない、微妙な物量の貨物を輸入することもあるのですが、コンテナで出した方が輸送コストを抑えられたりもするので、そういう時も計算してからフォワーダーさんへ連絡をしています。
ちなみに船の決め方ですが特にこれと言った決め方はありません。強いて言えば弊社では日本船は遅延しにくいという文化があり、スケジュールが合えばよくMOLなどを選んでいます。
ポイント2 船積書類の提出・通関手配
船が決まったら船積み書類、インボイスやパッキングリスと B/Lなどその他必要書類をフォワーダーさんへ提出します。それがないと通関作業ができないんですね。
海外からくるものは全て日本の税関で通関をしないといけません。
この通関は、違法なものを輸入していないか、またどのようなものを輸入するかを毎回チェックし、必要な場合は検査、また関税を支払わないと日本に持ち込めないのです。
なので、通関に必要な書類をフォワーダーさんへ流して、フォワーダーさん経由で痛感してもらうんですね。
ではフォワーダーさんへ渡す書類リストとメール内容を紹介致します。
インボイス
パッキングリスト
B/L
A/N
輸入実績
※食品衛生検査結果レポート
※ライセンス許諾書
(※必要な場合のみ)
インボイスはこの金額の商品がいくつ入っていますよ。という明細書や納品書になるもので、
パッキングリストは、この商品がこのカートンにいくつ入っていますよという梱包明細書なんですね。
B/Lはこの貨物は、私たちの荷物ですと証明する重要な書類です。
A/Nは船が港に到着しますよ。もしくは到着しましたよ。という船の到着通知書です。ここには運賃などの諸費用が乗っています。
私の会社では、このB/LとA/Nは輸出者や船会社さんからフォワーダーさんへ送られているので、こちらからこの2つの書類を送ることは少なく、送る書類も省略されています。
フォワーダーさんへ書類を提出するときは、通関をスムーズにするため必ず輸入する商品の詳細、写真を提出することを心がけましょう。
書類はほぼ全て英語で書いてあるので、独特な言い回しになっている場合もあり必ず説明が必要です。
長年付き合っているところであれば、商品についてわかっている場合もありますが、自分の会社以外の会社からもたくさんの商品もみないといけませんので、いつもお願いしているものでも詳細をつけてあげるんですね。
またもし一度輸入している商品があったら、必ず輸入実績を送ってあげるととても喜ばれます。
輸入実績というのは、輸入許可通知書のことです。以前に通関したことがある商品はこの書類を必ずフォワーダーさんから請求書などと共にもらっているはずなので、必要書類をスキャンしてメールで送りましょう。
実績には税番などのその商品を通関するための情報があります。一度通関したことがあればその書類を参考にまた通関することができるので、フォワーダーさんにとって作業がとてもやりやすくなるんですね。
書類の提出が終わったら、あとはそれを元にフォワーダーさんから税関へ通関作業スタートしますので、輸入者である私たちはまっていればOKです。
会社自体が長年輸入をしていて実績があったり、何度も同じ商品を通関していれば、通関がスムーズに終わる場合もありますが、税関から商品について質問が飛んでくることもあります。
それもフォワーダーさん経由で連絡がきますがたまに、なんだこの質問?と思うような質問も飛んできます。 この商品は輸入後どこで使うんですか?とかこの商品色は、水色ですか?それとも青ですか?など、通関に必要なのか分かりませんが、たまに聞いてくることがあります。
こう言った質問は実はその税関のスタッフさんが個人的に気になって聞いていることもあるようで、その場合でも真摯に答えましょう。
普通はこの商品の素材はなんですか?やこの商品は何に使うものですか?などの質問が多いです。
これはこの世にある全てのものには税番が決まっていて日々更新されて言っているので素材や用途によってその商品がどの税番に分類するかが変わるんですね。
これは通関する際にとても重要で、税関はその分類のために用途や素材を聞きたいというわけなんです。
ここで長いやりとりを終えて、通関許可が降りれば晴れて日本に商品を輸入してもいいことになります。フォワーダーさんとのやり取りでこの書類の提出が一番重要なんですね。
ポイント3 トラックの手配
フォワーダーさんがやってくれる仕事の最後にトラックの手配があります。
これは通関が終えた貨物を、希望納品場所まで配送するための手配です。
これは配送トラックの会社さんにもよりますが、トラック手配当日の1ヶ月くらい前から予約ができます。繁忙期、例えばGW、夏休み、年始年末前には逼迫しますので早めの手配をすることも多いんですね。
またコンテナ貨物の場合はトラックではなくドレージと呼び、少し略してドレーと呼ぶこともあります。LCL貨物を運ぶ場合は普通のトラックと呼ぶんですね。
最近はドライバーさんが不足していて、なかなか希望通りのトラックが取れないことも多く、仕事環境、お給料などが関係してドライバーさんがやめてしまうようです。
基本的にドライバーさんは貨物を取りに行くために朝早くから港に行って貨物を受け取るまで長い列を並ばないといけないそうで、それが6~7時間もかかるそうです。
もう少しドライバーさんのためにもシステムが変わって欲しいと荷主からもお願いしたいですね。
トラックの予約が終わればその納品日まで貨物を待つだけです。
フォワーダーさんはこのような煩雑な手続きを行ってくれるので荷主としてとても助かる存在なんですね。
以上、この3つが主なフォワーダーさんとのやり取りです。
ご参考になればとても嬉しいです。
ではでは、この辺で。
★サンプルメールの画像のにぎにぎ★ ベビー布団・ベビー寝具の専門店 nenet bonreve|ネネットボンレーブ 様からお借りしました。ありがとうございます! て適当な画像をもらいたかっただけなので私の会社とは一切関係がございません。 https://www.yayoinet.co.jp/bonreve/shop/products/detail.php?product_id=186
メーカー貿易事務の求人の見方 その1
みなさん、こんにちはふみです!
最近は猛暑猛暑!どこもかしこも暑くてかないませんね。。コロナのせいでマスクもつけないといけないし、、暑さも倍増。。
みなさんも人と距離が2mくらい離れてればマスクは外してしまっていいですからね。熱中症にならないように気をつけましょう。
さてさて、今日はメーカー貿易事務の求人の見方についてお話しようと思います。貿易事務は幅広いので私が唯一経験しているメーカーでの仕事内容を参考に見て行きますね☺️ 特に初めて貿易事務に就きたい方向けに致します。
また高校からの友人は転職エージェントや人事部になっている子も多くお話をそこからもよく聞くのでその情報もお伝えできればと思います☺️
お仕事を探す前に..
まず初めに前置を、転職するときは転職エージェントや求人サイトを利用しますが、そこの求人票はいいことばかり書きます。必ず面接で気になる点をピックアップしてメモし、直接人事の方に聞きましょう☺️ 言葉を濁したり、正論のような意見(詭弁)、論点がずれた答えはよくありません。必ず自分で情報を処理しましょうね。
また転職エージェントに行く場合は、必ず親身になってくれる人を探しましょう。自分の行きたい職種に強い転職エージェントさんもいいですが、その中でも自分のことについてしっかりと聞いてくれる方を探してみましょう☺️
そうするには自分自身を開示する必要もあります。あまり話さないのではなくお医者さんに自分の症状を伝えるような気持ちで、懸念点など相談したいことを話してできるだけ不安を取り除くことをオススメします☺️
また転職サイトを利用する場合は、これは個人的は意見なのですができるだけ掲載料がかかるサイトを利用している会社の方がいいのかな...indeedなどは掲載料金はなく無料で求人を載せることができるのですが、やはり経済力のない会社なのかと思ってしまいます。(すみません!)
ただ、求職中の方にとっては無料で利用できるものなのでやはり信頼できるものを選ぶのが一番いいと思います!
ご自身で見極めて良い会社に入りましょう☺️
さあ、早速求人票を見ていきますが一般的なところはあまり見ていきません。
残業とか休暇のところですね。少しは触れますがこのブログは貿易事務のブログなのでメインは仕事内容を見ていきますね☺️
求人票 その1
ではまずこの求人を見てみましょう。これは医療機器や医療品の輸入業務の求人です。場所は横浜で正社員ではなく派遣のです。
この求人は未経験可で慣れてきたら、どんどん新しいことに挑戦するというよくある求人のようです。(すみません、このページには書いてありません。)
もし経験があり実務に慣れている方だと、求人を見たときに医療品の輸入にピンときます。ここで医療品はどのようなものがあるのかを瞬時に予想できるのが理想です。
輸入以外でもそうですが、貿易する際は何の商品を取り扱うかが一番重要になってきます。商品知識は深めるに越したことはありません☺️ ただ、これは慣れてきてからで大丈夫です。
ではそれぞれの仕事内容について見ていきましょう。あくまでもこの内容を見て私の見解ですので、本当の仕事内容は会社に聞いてみてください☺️
仕事内容をピックアップすると以下が書いてあります。
仕事内容
- 仕入先への発注(メール/電話)
- 仕入先とのやりとり(進捗確認・クレーム上げ等含む)
- 通関業者への各種依頼 (輸入手続き・通関・保険・ドレー)
- 船積み書類関連チェック
- 支払いデータ作成
- 管理データ入力
では一つずつ見ていきましょう。
1、仕入先への発注(メール/電話)
ここでは発注業務があるようですね。英語または中国語を活かすことも可能なので、中国が予想されます。また実際の輸入がほとんど中国でも貿易は共用語が英語ですので中国しか輸入しないのかもしれませんね☺️ 中国人相手でも英語しか使わないこともほとんどあるのです!
またここに(メール/電話)とあります。
これは、ほぼ間違いなくメールでの発注になります。なぜかというと貿易するに当たって口頭での発注はトラブルの元です。言った言わないの問題も当然ありますが、基本的に発注するということは契約を交わすということです。書面でのやり取りをしないと契約条件(インコタームズなど)その他の条件も国際取引上必要です。
なので、かならず文書で伝えるのが絶対なのです。
ここでいう電話というのは、発注の確認をする際やこれから発注しますよ。という前置きまたは緊急で行うときぐらいでしょう。
電話できない〜という方も安心しましょう。私も最初は緊張しましたが、今はだいぶ慣れました☺️ 習うより慣れろ!ですね。
2、仕入先とのやりとり(進捗確認・クレーム上げ等含む)
ここでいうやり取りは発注したものに対して、どれくらいで進んでいるのか、納期は間に合うのかなどの進捗確認です。ここではそうですね。医療品なので今必要である不織布のマスクなどの仕入れてそうです。
不織布のマスクは会社にもよりますが、10万枚くらい発注することがあります。
10万枚!?と思いますが、貿易は大量発注が日常茶飯事です。それをだいたい1ヶ月くらいで生産してしまう機械の生産性にはいつも驚かされますね!
そのマスクがちゃんと発注通りに正しく作られているか、、期日通りに納品できるのか、不良は発生していないかなど、定期的に確認する必要があります。
実際には、自分でスケジュールを組み立てて行うので、ちょくちょく確認しておきましょう。写真や動画を送ってもらうのがいいですね。
この確認作業が一番大事です。メーカー貿易事務での腕の見せ所です。
品質完璧、納期ぴったりでうまくいったと機の達成感はハンパありません☺️
またクレーム上げというのは、基本的にこちらからクレームをつけることです。え〜クレームなんてしたことない〜という方でも大丈夫です。何も理不尽にケチつけるわけではありません。
こちらの指示通りでないところはしっかりと工場や取引先に文句を言わなくてはいけません。先ほどのマスクでいうと例えば白いマスクなのに若干、黄ばんでいるなど、紐の位置が違うとか。そういう品質のクレームです。いわば正当クレームですね。
海外の工場ではよくあることなのですが、しっかりと品質についてやり取りを決めていないとトラブルの原因になるのです。。
それが先ほど述べた発注する際のメールになります。発注する前とするときにしっかりお互いに条件や起こり得る問題に対して認識する必要があります。ただそれでも必ず問題は起きますので、しっかりとダメなところはクレームしましょうね☺️
3、通関業者への各種依頼 (輸入手続き・通関・保険・ドレー)
輸入というのは自社で行うこともできますが、国際取引は手続きが煩雑です。通関作業や関税や輸入消費税の支払い、倉庫までのトラックの手配など大変です。
そこでほとんどの会社さんは通関業者さんにお願いをしています。
この通関業者さんはいろいろ種類があるのですが、大抵ドアツードア(door to door)これは海外から日本の指定した倉庫までの手続きを一貫して行ってくれるという意味なのですが、一般的に最初から最後まで面倒を見てくれるところが多いです。
私のブログにも貿易取引の流れを書きましたが、基本的には以下のような流れで輸入をします。
海外工場→船積み→出航→日本港到着→通関→配送手続き→倉庫到着
場所にもよりますが、中国から日本間であればだいたい輸入だけで2~3週間かかります。またフォワーダーさん(通関業者さん)にやってもらうのは以下の3つがメインです。
船の手配
ほとんどのモノはコンテナ船という大きな船で運ばれます。
そのコンテナ船は日本ー海外間を定期的に運航してますので、希望の日程を教えればこのコンテナ船はどうですか?といろいろ紹介してくれます。
船はMOL,WAN HAI, ONE, EVERGREENなど日本の会社から海外の船会社までいっぱいあります。覚える必要はないのですがそれぞれの船会社の特徴を働きながら学ぶと良いと思います☺️
また船の運賃や納期なども船会社によって違いますので会社の方針にしたがって船を決めることになるでしょう☺️
通関
通関作業はフォワーダーさん(≒通関業者さん)にお任せします。私たち荷主は、必要書類を通関業者さんへメール等するだけでOKです。
というか通関作業って?思う方には簡単に説明します。海外から来るモノは必ず日本の税関を通してから輸入しなければ日本に輸入することができません。
麻薬や銃、動物など輸入、輸出してはいけないものや輸入していいものでも、検査が必要だったり証明書が必要な場合が結構あります。それを1つ1つ書類上で確認して、必要であれば実際にカートンを開けて確認することもあるのです。
またさらに輸入の許可が降りても、関税といって日本が定めた法律によってモノに対して税金がかかります。あ〜税金ばっかり、、と思うかもしれませんが、なんでもかんでも無償で輸入していては自国の製品が売れなくなってしまいますからね☺️
関税というものは必要なのです。
ここではフォワーダーさんにはインボイス、パッキングリスト、原産地証明書、カタログなどを提供してフォワーダーさんに通関してもらいましょう☺️
ここだったら医療機器や医療品メインで行っているので、渡す書類は決まっているはずです。
また税関などは結構、これはなんですか?とインボイスの中身などについて問いただしてきます。それは通関業者さんを介しますので通関業者さんから質問がきます。
なので実際に輸入する商品をしっかり把握する必要があります。
配送手続き
配送手続きはドレーの予約です。ドレーというのはコンテナを運ぶ特別車軸のことです。コンテナトレーラーを街中でよく見かけると思いますが、あれもフォワーダーさんにお願いすればフォワーダーさんが配送の予約をしてくれます。
現在、コンテナドライバーさんは人手不足なので予約が取りにくいと思います。余裕を持って輸入すればフォワーダーさんやお客様へ迷惑をかけることはないので、しっかりとスケジュールを組み立てて余裕ある輸入を頑張ってみてください☺️
また保険についてですが、保険はとても細かいので簡単な説明だけしますね。
保険はもしも海上輸送中などに商品が破損してしまった場合の補償をつけるためのものです。これは荷主が保険会社と行うものなので、社内で決まった保険屋さんがあるはずです。その指示に従い保険をかけましょう。
詳しいことは別記事で書くことにします。
4、船積み書類関連チェック
船積み書類というのは上記で述べた、通関業者さんへ渡す書類のことです。
インボイスというのは送り状のことです。この商品がどこのもので、どこ向けなのか。また値段はいくらで数量はいくつ入ってくるのかが書いてあります。
英語でだらだらと書いてありますが、難しいことなんてありません。いろいろフォーマットはありますが書いていることはほとんど共通です☺️
次にパッキングリストです。これはどのカートン (ダンボール箱)になんの商品がいくつ入っているか、重さはどれぐらいか、大きさはどれくらいかが書いてあります。
書類は全て英語ですが、簡単な英語なので慣れてくればすらすら読めることができますよ☺️
基本はこの2つを押さえておけばOKです。他の書類は会社によって違いますので社内でどんどん学ん行きましょう☺️
5、支払いデータ作成
ここでは海外送金のデータ管理だと思います。また商品はほとんどUSDで行われるはずです。海外の工場にいつ払ったか、いくら払ったのかを管理しましょう。
中国工場はと言っても海外全てですが、お金に厳しいです。長年やっているところは支払いに対して寛容ですが、発注時に前金の30%を払わせるとこも多く、船積み時に残りの70%を支払いを命じることがあります。
それをしっかり管理しておかないと、間違って30%先に払っているのに100%全金を払ってしまったら大変ですよね。海外での貿易取引は気を緩めずしっかりと管理していきましょう☺️
実際やることは面接で聞いてみてくださいね☺️
6、管理データ入力
管理データとは一括に商品データや輸入の履歴などの輸入に関する全てのデータのことだと思います。実際にフォーマットがあるかとは思いますが、こちらはデータ入力のお仕事になるので、難しく考えなくてもよさそうです。
ただ、入力に誤りがあると混乱してしまいますので、当たり前ですがしっかりと管理していくことが必要になります。
社内でどのような管理を行うか面接で聞くといいでしょう☺️
まとめ
以上、今回はメーカー貿易事務の求人票の見方をお教えしました☺️
あくまでも参考なので、実際に行う作業に関しては必ず面接などで聞いてみてくださいね。貿易事務はやりがいがあり女性が活躍している場でもあります。
これを機に貿易事務をやってみたい方も増えればいいなと思います!
ではでは、この辺で。
会社員をバカにするな!会社員とフリーランサーは犬猿の仲??
みなさん、こんにちはふみです!
最近はようやく梅雨明けでしょうか。青空と暑い夏が戻ってきています!私のナスとトマトもようやくまた実を付け出しました☺️ また今年は7月の台風がゼロということで驚いております。
貿易をしていると台風さんにはいつも困らせられるんですが、今年は輸入量が少ないため特に問題なしでした笑 いいんだか悪いんだか...
さて、今日は近頃多くなってきているフリーランスのことについて、、少しお話しするとのメインで会社員についてお話ししたいと思います!
フリーランス、、
フリーランスって響きおしゃれですよね😸時間に囚われず、好きな時間に好きなことをしてお金を稼ぐ、まさにYoutuberなんて小学生が一番なりたい仕事だそうです。夢があっていいですね!私もよくゲーム実況のYoutubeを拝見しますが、本当に面白い!私もいつかやってみたいな〜なんて思いますが、絶対にできないだろうな笑
聞くところによると、機材揃えるところから、台本を作ったり、映像を編集したり、企画も毎回考えないといけない。。それに炎上なんかしちゃったら大変だし本当に苦労されていると思います。すごいなぁ😸 今の政界やら公務員やらをみていると小学生のなりたい職業ランキング1位はYoutuberでいいですね。税金の無駄遣いしている一部の方達より好きなことしてお金稼ぐ人は立派です。って私何を上から目線で話してるんだ...
あ、そうそうフリーランス!
最近でもないですが私は友達が誘ってくれる飲み会に20代前半の頃、参加してたのですがその中にフリーランスの方が何人かいて、いろいろ大変だった記憶があります😿
何が大変てもう...彼らは会社員はダメだ。とか時間を切り売りして働くことに対してもっと慎重になれとか.....ノマドワーカーだのリモートだのいろいろ言われて耳が痛くなったのを覚えています...😓
私は全否定はしませんし、私も複業でお仕事をしている身なのですが、クセがすごいフリーランサーとはどうも気が合わなくて...😓 話し始めると止まらないんでしょうね...
でも、そのイメージは確かにあるのはわかるとして私は楽しい会社員ライフを満喫していますし、会社員のいいところだってたくさんあります☺️
今日はそんなことを思い出し、また最近フリーランスの方が増えたということに伴って私が思う会社員のいいところを上げていこうかと思います!
会社員のここがいいところ〜〜☺️
早速見ていきましょう!
1、世間との繋がりを大切にできる
これはどの世界に入っても大事なことですが、世界というのは全て人と人とでつながっているのです。そして誰かが欠けてもいけないのです☺️仕事場に行けば必ず誰かがいますし、コミュニケーションもたくさん学べます。(嫌な人もいますが...)
また自分の知らないことを他の誰かは知っていたりします。
今はスマホがあるからパソコンがあるから...と思いますが、誰かの会話から出たキーワードは人間にとっては画面上に映る文字より、より理解しようとする働きがあります。それがいい情報なのか悪い上なのかは自分の力で情報処理していくとして、
毎日何万語を話している人間と関わるのはとても大事なことです。
1人フリーランスを目指す場合でも必ず誰かしらに関わりますからね☺️
2、社会保険料などの一部は会社が負担してくれる
支払わなくてはいけない税金(本当は払いたくないけど笑) きちんと税金を正しいところに使ってくれれば文句はないです!(デデーン)会社員が支払う税金はいろいろありますが、以下の3つは会社が約半分くらい負担してくれているのです。
健康保険料 :
病院などで使ったお金の一部負担してくれるもの。
厚生年金保険料:
おじいちゃんおばあちゃんになったら給付される年金のためのもの。
雇用保険料 :
働いている人が安定した生活を送れるように、子育てのおやすみや病気などによるお休みのお手当、仕事をやめてしまった際の保障のためのもの。
介護保険料 :
介護と認定された人が介護サービスを受けるための費用をカバーするためのもの。40歳から64歳まで払う。
これらのためのお金を払うことに対して、賛否両論があるのは別として1人でやっていく場合は実費で行わないといけないものや自分で別の制度を申請して払わないといけません。
1人で煩雑な手続きを行わないといけない場合は税理士さんや会計士さんに手伝ってもらうのもいいですが、会社で行ってくれるものはとても楽です☺️
3、仕事のスキルを学べる
零細企業、中小企業でも大手企業でも仕事をするということで、自分に必ず仕事のスキルがつきます☺️ 独学で頑張られる方もいますが、会社でスキルを磨くということが一番早いし、効率がいいですよね!だって常に本番ができるからです☺️
実践に勝るものはないのです!(えっへん☺️)
そして私はここで一部のフリーランサーと対立(?)してました 笑
一部の方は会社員をよく思っていない方が多い割には、社会人経験、仕事のスキルを会社に勤めて磨いてからフリーランスへ。って言ってて、少なくとも会社の恩恵は受けているはずなのに...なぜか会社勤めをよくないことをいうんですよね..😿 それって結構恩をあだで返すやり方です。
自分だっていろいろ学ばせてもらっているわけですし、しかもフリーランスになったらその会社さんたちから仕事をもらうのに..わかってないなぁって😓
このことをいうと、「いや俺たちは会社を尊敬してるよ、....かくかくしかじか...」って手のひら返して、いやさっきまで否定してたじゃん!笑 いきなり突っ込まれると自己防衛されてしまったり...んもう!ずるい〜😂
4、規則正しい生活ができる
シフト制でもそうでなくてもある程度決まっているのであれば、規則正しい生活を送りやすいです☺️ 規則正しい生活は健康はもちろん精神の安定にも大切で特に食事と睡眠はしっかりとりましょうね☺️
特に、ほとんどの会社員は会社が定期的に行っている健康診断があります。
フリーの方は自分で行うしかありませんので、定期的にいくにはしっかりと自己管理しないといけません。
5、福利厚生がある
会社によってはとってもいい福利厚生があります!
よくある手当は以下の通りですね☺️
通勤手当
役職手当
住居手当
家族手当
営業手当
残業手当
皆勤手当
資格手当
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まだまだたっくさんあります。特に私は住宅手当欲しかった〜。今いるところの賃貸を少しでも補填できればとても助かりますね☺️ あと驚いたのは、誕生日休暇なんてところもあるそうですよ!個人を尊重してますね☺️
弊社はトリッキーなのかな?エクシブホテルに旅行にいくことができます!
会員制のホテルです☺️ まだ利用したことはないのですが、、😂
6、社会的信用がある
会社員は会社に所属しているということで、社会的信用がつきます。
一般的にローンに通りやすいとか、契約などで重宝されますね☺️ フリーランスだと怪しくないのに怪しまれたり 笑 かわいそうに...
そんなことないのはわかるんですが、社会ってよくわからない仕事している人を薄目で見る傾向もあります。
そんな世の中、なくなればいいんですが、本当に怪しい人もいるからしょうがないか (ぇ ☺️
ではでは、この辺で。
女性ならではの仕事の仕方って? -認められない女性たちへ-
みなさん、こんにちはふみです!自粛が続いてから本当にお家から出なくなりまして、どんどん体重が増えていっています 笑 youtubeのトレーニング動画を見ながら楽しく運動不足を解消していきたいと思います😊
さて今日は貿易事務の仕事だけでなく女性の働きぶりをクローズアップしてみようと思います!私もそろそろ今のステージから次のステージへ上がる段階にあります。
そこで改めて女性として働くということはどういうことかを自分なりに見解をまとめましたのでぜひご覧ください😊
女性が仕事をするということ
ここ最近、いえ昔から女性は働き者です!家でも仕事でもです😊
女性が働く分野もたくさん増えて、女性管理職もとても多くなりましたね。
私はたいそうな仕事ができないのでキリッと働く女性がとてもうらやましいですが、全体的に仕事・家仕事をする女性はとても素敵で綺麗だと思っていて、私もなんでもできるオールマイティな女性を目指して日々奮闘中なのです。
ただ、中には会社などで女性としての立場を追いやられてしまっている方もいるのではと思います。実際、私もバイトや仕事以外の場所でたくさん経験してきました。
そのような頑張り屋さんたちを思い描きながら今回はそんな問題を払拭するように私の経験を交えて5つの素敵な女性の力をお話ししたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
女性はいつだって潤滑油
女性ってどんな人でも女性としての柔らかさを持っています。本当どんな人でもです😊
見た目が怖そうな人でもあまりしゃべる方でない人でも、女性って特別で私は女性なら誰でも安心して接することができます😊
男性にはない物腰が柔らかいってところなんですかね😊だって男の人は怒ると怖いし、体の大きい人って優しそうな人でもちょっと圧倒されちゃったりするんですけど女性はあまりそういう風に捉えられません。
なので会社の中では無意識の人もいると思いますが女性がいるだけで雰囲気が明るくなります😊
男ばっかりの職場より女性がいた方がいいでしょう?笑 (男性の方ごめんなさい)
営業から帰ってきて、部長、おかえりなさい😊って言ってくれるだけで外回りの疲れも取れちゃいますね!仕事もお願いしやすいし、可愛かったらなおさら!笑 おっとすみません 笑
でもそれくらい女性がいるだけで職場の雰囲気が明るくなるんです😊
悪い雰囲気を払拭する明るい笑顔
女性の笑顔に勝てるものはありません😊女性の微笑みってなんであんなに素敵なのでしょうか。
なので女性の皆さん、嫌なこともあるかもしれませんが常に口角をあげるようにしてみましょう。ムスッてした顔って損なのですよ😊
嫌な仕事もできるだけ笑顔で引き受けると印象もとってもよくなります。もちろん頑張りすぎてはいけません。
嫌な時ははっきり嫌と答えてそれ以外は快く笑顔で相手に接してみましょう。それだけでとっても好印象です😊笑顔って美人指数?っていうのですかね。
普通の顔よりも美人に見えるのだそうです!普通の顔の時よりも少しでも綺麗に見えるって素敵です。
だったら笑顔でいた方がいいですよね。口角をあげて生活してみるとそれだけでも優しい印象を与えられるし、崩れた場を和ませることだってできてしまいます😊さあ明日から笑顔笑顔!
女性らしい包容力
すべてを受け止める姿勢を出す方には何でも託してしまいたくなります😊この人になら相談できそう。この人なら理解ってくれる!って思われると、もう敵はいなくなります。
頼れる頼もしい女性って本当に重宝されるんです。「笑顔で何でも言ってね😊」っていつでも言える女性になれるのが私の目標です。ほんわかしていてそれでいて頼れる存在!最強ですね😊
誰かがミスをしてもそれをカバーするくらいの度量がある女性ってとも素敵です。
女性らしいフットワークある柔軟性
頑なに自分の意見を受け入れない人っていますよね。
何となくですが年配の男性に多そうなイメージ(ごめんなさい。)
でも経験上、自分のやり方を押し通してきた人ってどうしても他者の意見を受け入れられなくなってしまうんです...それってとてももったいない。
いろんな人の価値観を受け入れる姿勢が一番人を成長させるのに😊そんな中女性は比較的に他者の意見を受け入れるのが得意な気がします。
女性は変なプライドがないんですよね😊これが違うんだったらこっちでやってみようって柔軟性が高いのが特徴です。
女性は事務員というレッテル
ここで私の体験談を一つ語ります。これは今の会社で起こったことです。
それはある新規のお客様が弊社でOEM商品を作りたいとのことで商談をした時のお話です。相手は男性2人で見た目バリバリの営業マン。弊社は私と営業で2人。2対2でのお話をさせていただいておりました。
お客様はアパレルや雑貨で何かアイテムを作りたいとのことで、弊社はいろいろとこんなアイテムが作れますよと提案をしておりました。
私は営業ではありませんが商品知識を買われてよく商談の場にも顔を出していました。
営業には答えられないものにはささっと答えられるように同席して欲しいと言われ、ある程度のアポには参加をしておりました。
ふみと申します。海外コレポンと商品管理をしております。
初めまして、営業の▽▼です。
初めまして、〇〇株式会社の田中です。
と自己紹介をした後...
ふーん。なるほどですね。例えばパソコン機器系の商品だとどのようなものを作れるのでしょうか。
弊社ではこのような商品を扱っておりまして、例えば実績として・・・
・・・。どのようなものを扱っているのですか?
これが実績ですね。
ふむふむ。なるほど。不良とかはどうですか?
もちろん不良もでてしまいます。ですが弊社としては無償分や修理などサポートが・・・
あの・・・。不良とかどうですか?
・・・。うちの商品管理が述べたように、このような不良がありますね。
そうですか。では他に作製できる得意なものございますか?
弊社のカタログから参照しますが、例えばこの商品は大変人気があって・・・!
得意なものをお聞きしてもいいですか?
・・・。商品について詳しいことは、うちの商品管理が担当してますので・・・
この時、相手のお客さんは私と一切目を合わせてくれませんでした。
私は中国の工場にも行ってるし、商品に関しては会社では詳しい方なんですが初対面の人にはなかなか分かってもらえず・・・とってもショックだったんですけどやっぱり見た目って大事なんですよね😅
私は年齢の割にはそんな歳をとった風に見られなくて(決して若いことをアピールするわけではなく)どうしても知識がないように見られるんです。
スーツ着て語彙力もあげて相手の話を1つ1つ訊いて真面目にやっているつもりではあるんですけど、人によってはあんまり商談相手としてふさわしくないって思われがちなんです。それが悔しくて相手にされないって悲しいなぁって。
以上体験談なのですが、このままではと思い、いつか認めてもらえるように頑張ろうって思ったわけです😊今日書いた女性の働き方は私が営業の仕事を任してくれるようになるまでに心に留めておいたことでもあるのですよ~😊
どうしても女性(私のような方など)って対等に見られない時ってあるので。。
悲しいですがビジネスの世界は残酷、でも仕事ができるようになればいいだけなんですよね✌️基本的なことを毎日少しずつやっていればいろんな仕事も任せてくれるはずです。是非是非、悩んでる女性はご参考ください😊
ではではこの辺で。
新型コロナウイルスは貿易事務の仕事にどう影響する?
みなさん、ハロー(こんにちは)ふみです!とうとう東京はWHOのパンデミック(世界的大流行)発言から少し経った今、オーバーシュート(爆発的な感染者数の増加)を懸念し、セルフクアランティン(自粛モード)に突入です。これ以上感染者が増えれば東京をロックダウン(都市閉鎖)だそうです。とってもナーバス(緊張状態)ですね。みなさんもクラスター(集団)を避けてにお家でゆっくりチルアウト(のんびり過ごす)しましょうね 。
はい、すみません。横文字が過ぎました😅最近はこのような分かりにくい表現が多く使われていますのでしっかりを意味を把握しながら理解していきたいですね!
さてさて、今日は新型コロナウイルスで私の仕事である貿易事務にどのような影響があるのか共有させていただきたいと思います。結構悲惨でございますのでよろしくお願いします。
新型コロナウイルスについて
参考URL 国立感染症研究: https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html
新型コロナウイルス(COVID-19)は人に感染する新型のウイルスです。詳しいことはまだわかっていませんがどうやらコウモリ (遺伝子の配列がSARSの時と似ているため)からきた可能性が高い言われているようです。2019年12月くらいから徐々に出始め、2020年3月現在、全世界で感染者60万人以上、死者は2万8000人以上にも登っています。。とても怖いですね。また潜伏期間が約10~14日で症状が始まれば、急に肺が苦しくなるそうです。。(症状は人による)。ただ、今まで元気だった人がたった数時間で重症化することがあるそうで、その光景は本当に怖いそうです。。ほんとですよね。今まで普通に話していたのにいきなり息が荒くなって呼吸器をつけるのですから。。私もいつもですが今回は特に家にあんまり出ないようにしています。また消毒アルコール(70%)が効くそうです!厚生省のHPにもありますのでアルコール消毒はできるだけやっておきましょう!
中国工場の状況
私の会社で異常が起こり始めたのは2020年1月中旬からのことです。新型ウイルスが見つかってから武漢中に瞬く間に広がっていった中国国内では、旧正月を2月3日まで伸ばすことに決定しました。しかし、2月3日になってもウイルスは収まることもなく中国政府はさらに自粛モードを国民へ命令。2月の中旬から下旬まで自宅待機をさせていました。
その頃、私は工場の担当者(東莞)と連絡しあっていましたが、状況は最悪。工場をスタートさせるためには書類の提出、会社内の消毒、防菌具の着用を義務付けしていてそれができない工場は始業すらできませんでした。空港は閑散としていて、道という道には政府の人間が立っており、許可証がないと隣町にもいけません。それが厳戒態勢が取れたのは3月上旬から中旬にかけてです。本当最近です。取引先もようやく落ち着いてきたんです。
以下は取引先からの写真です。
このような防護服を着なければ仕事ができない。
工場が中国政府に提出した消毒している風景を収めたビデオ。
今は少し落ち着いてますが当時は本当に情報も錯綜していて大変だったようです。。では本題に入りましょう。
1、輸入、輸出には超大打撃!
私の会社は輸入メインで仕事をさせてもらっています。それが中国ときたものですから弊社にとってはかなりのかなりの痛手なのです😨。。主に東莞・深圳あたりに工場がありそこから仕入れていて武漢からは遠いのですが、今となっては世界全土に蔓延してしまい、長期的な納期遅れ、深刻な人材不足、物流、部材供給の停滞などなど、貿易に関するすべてのものが止まってしまうのです。
納期遅れ
納期に関しては通常の2倍、3倍の時間が必要となりました。1ヶ月かかるものは早くて2ヶ月後....そうなるとすべての生産スケジュールが狂ってしまい、納期の調整が非常に困難なのです。対応方法はなく、すべて平謝りです笑 また納期管理もぐちゃぐちゃでエクセルが大変なことになっております。笑
深刻な人材不足
武漢から発生したと言われても旧正月明けは工員が地方から戻ってくることがなく、、工場は閑散としています。あれから今現在でも通常稼働時の6~7割の人員で回しています。そのため納期遅れにも繋がりパフォーマンスにも影響が出ています。人材を復活するにはもう少し時間がかかりそうです。
物流、部材供給の停滞
航空輸送でも海上輸送でもたくさんの荷物が人員不足の中での仕分け作業中、また海外路線の減便の影響で非常に物流が滞っています。今でもDHLやFedexのクーリエは中1日きていた貨物が1週間くらいかかっています。。なぜかすぐ来るものもあるのですが、何しろ予測ができません( ; ; )ニュースでもやっていたようにリフォーム会社や電子機器系など実は小さな部品が中国製のものが大きく物流が止まってしまっては完成できるものも完成ができないのです。。
と、そんなことされたら、、私たちは何もすることができなくなり、ただただ終息を待つしかないのです。。現にお客さんへ納期遅れの謝罪を何度もしました。理解してくれるお客様が多く助かっていますが、迷惑をかけていることには変わりません。この悪い状況を打破すべくできるだけメーカーとしてできるサービス、別の商品の提案やお客さん(BではなくC)からの直接のクレーム対応などをお客さんへ提供しています。
2、売り先によっては売上が立たない
私の会社の売り先は、お土産屋さんや問屋さん、小売店とありますが、国中自粛モードで人の波が作れず、、観光業もまさに閑古鳥です。人もいなければ売店は自主閉店、このコロナウイルスの失速を待ちながら彼らも自分の会社と社員を守るために一時的にお店を閉める必要があります。。仕方ないのですが売り先がこれでは弊社の売上も立ちません。。どうすることもできないのです。これは他にも言えることで飲食業や航空業界もこのコロナショックで倒産の危機に瀕しています。。弊社も危ないかもしれません。。こんな時IT系の会社さんやAmazonさんが羨ましいですね!
3、働き方はフレキシブル?
さて、働き方はどうなったかというと私はリモートワークに時短勤務を上から命令されました。
リモートワーク
私の貿易事務の仕事の場合、パソコンまたはスマホで仕事をします。取引先とのやり取りはWechatやQQ、evernoteを駆使し家から連絡をします。納期管理もPCにエクセルを入れてあるので調整もそこで行い、たまに電話もしながらポチポチと穴を埋めていきます。テレワークはせずにリモート社員とオフィス出社社員に分けて仕事をしています。働きにくいということはなく、ただ変な感じがします 笑なんというかなぜか罪悪感が芽生えてテレビ見ていいのかなとか、、ドアを開けて空気を吸ってみたり、スマホいじっている時がなんとなく、、う〜〜ん😅慣れないだけですね、きっと!ただ書類が会社にあるので仕事自体はいつもの50%くらいしか出せてませんが、、リモートワーク自体やってみたかったので、楽しくさせていたただいております。
時短勤務
今のところ3月までオフィス勤務の場合はAM10:00~PM5:00の時短で仕事をしています。これは経費の削減と満員電車を避ける目的で行っています。実際に満員電車になってますが、しょうがないですかね。。5時に帰宅するの本当変な感じですね。笑 ただ、海外(中国)と時差がありますのでこちらの5時は向こうの4時になります。なので早く帰っても結局電車に乗りながら家にいながらリモートすることとなります。別に苦ではありませんが、見たい資料が手元にない場合は結局オフィスがいいってなるんですよね。笑 でも時短勤務は早く家に帰れるのでこれから浸透して行って欲しいです😊
4、何にもできない!こんな時どんな仕事をする?
ですが、納期管理とコレポンはしていても、また本当は営業がスタートしていたのに、それもままならずこんな閑散した時は何をしているかというと、取引先全員とメールまたはチャットで励ましあっています😊こんな時こそ、みんなで一つになりウイルスに打ち勝っていくべきです。特にメインで仕事をすることはありませんが、大丈夫?何かいるものはありますか?など一人一人に声をかけていくことが大事です!現に中国が大変な時に日本からマスクを工場に送り、また今度は日本が大変な時にはマスクを送ってもらったのです。本当にいい方達ばかりで頭が上がりませんね!こういう時に人間関係を構築していくのが私の仕事の一つでもあります。結束する力大事ですね😊
また私はメーカーなので新しい商品を開発するための企画会議や実際にデザインを描いています。いつ終息するかわからないこのウイルスの後にきっとみんな元通りになると信じて新しい商品を開発していっています😊 またネットで営業先を検索しながら、新しい事業にも展開できるようなことを日々考えております。コロナウイルスが終息したら真っ先に営業に出かけるんだ😊何もしないなんてもったいないですもんね。みんなでできることをやるのです!
以上、4つのコロナウイルスに負けずに私の会社でやっていることを取り上げました!
ご参考に慣れば幸いです。
ではではこの辺で。