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貿易における海上輸送についてのメリットとデメリット

みなさん、こんにちはふみです!今日は輸入に関する輸送方法で一番ポピュラーである海上輸送ついて触れていきたいと思います。私の会社でのそれぞれのメリットデメリットを踏まえて書いていきたいと思いますので宜しくお願い致します😊

 

 

輸入貿易の輸送について

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貿易における輸送は、必ず国と国同士で行われますよね😊またそこで必ず行わなければいけない通関という作業が発生します。海外へ荷物を送るまた受け取るときは中身の確認が必要不可欠なのです。違法なものを送っていないか、受け取っていないか、適正な価格で輸入しているかいないのかの確認を国の許可を得てやりとりしあっているのです😊またグローバルなこの時代、昔は古〜い船での輸送しかなかったですが今ではひこうきを使ったり、長距離鉄道、またそれらを合わせた輸送方法が発達してきています。今回は海上輸送をピックアップ!私の経験を踏まえて見ていきましょう😊

 

海上輸送

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昔からある本船での輸送方法は私の会社でももっとも一般的な輸送方法です😊船での輸送には弊社は100%コンテナ船を使います。すべての貨物はこのコンテナという大きい箱の中に収めて船で運ばれるのです。輸送するときは丸々コンテナを貸し切って自分だけの荷物を収めたり、コンテナ1本に満たない少しだけの貨物は、みんなでコンテナを間借りしてコンテナに入れて輸送したりもするのです😊詳しく見ていきましょう。

FCLとは?

FCLとはFull Container Loadの略で、丸々コンテナ1つを借りて自分たちの貨物を運ぶ方法です。大口貨物に用いられます。ここで基本的なドライコンテナの大きさを見てみます。以下の3つが主流で上から順に大きくなっていきますよ。

  1. 20ft  (横 6メートル)  容積 : 33 m3
  2. 40ft (横 12メートル) 容積 : 67 m3
  3. 40ftHQ (横 12メートル+背高)  容積 : 76 m3

ft(フィート)って日本人に馴染みがないですよね😥もともと欧米の文化なので単位はメートルではなくフィートなので慣れていきましょう😊ちなみに貨物を乗せるときはメートルよりもCBM(キュービックメーター = 立法メートル)を基準に考えてどのコンテナで輸送するかを決めていきます!

 

CBMとは?

CBM(シービーエム)は容積のことです😊上記に書いたM3 (エムスリー)と一緒の意味になります。コンテナには大きさがある分もちろんどのくらいの容量が入るかも違ってきます。そこで貨物をコンテナに入れる際は貨物の容積を計算してからコンテナの大きさを決めていくのです。(基本的には最初から物量がわかっていることが多いです💡)

CBMの計算方法

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私は算数が苦手です笑 数字がとにかく苦手です。CBMというか立法メートルの計算もただただ暗記しています 笑!ここでは簡単に立法メートルの計算方法を書いてゆきますので参考程度にご覧ください😊では早速上に描いてあるカートンを見てみましょう。カートンは縦と横と高さのサイズを図ります。ではこれは縦40cm 幅30cm 高さ25cmとしてみましょう。次にこのcmをmに直します。単純に100で割るのですが覚えてしまえば40は0.4で30は0.3で25は0.25と「0.〇〇」と 覚えてしまうのも手です👋✨ではmに直したらそれを掛けましょう!

式 ) 0.4 x 0.3 x 0.25 = 0.03

出ました!答えは0.03なので0.03cbmです😊

※ちなみにこのカートンが80カートンあれば、80 x 0.03= 2.4この貨物の総CBMは2.4CBMになり、基本LCL貨物に該当することになります😊

 

LCLとは?

LCLはLess than Container Loadの略で、混載便と呼ばれる小口貨物のことです😊この場合はコンテナを間借りして他の貨物と一緒にコンテナに積むことでコンテナを満杯にして運ぶ方法なのです!

LCLとFCLどちらで輸送する?

LCLとFCLは小口貨物と大口貨物ということはここで判明しましたね!ただ、輸入や輸出をしている時に「あれ?これはFCL?それともLCLどちらにしよう?」ということがたまにでてきます。それは容積が中くらいの時です。貨物の量が9CBMだったり10CBMすると小口にしては量が多いでもコンテナにするには少し空きが出てしまう💦ということがあります。さあどっちのやり方で運ぶかどうかを考えるそんな時は弊社は以下の3つを基本に考えています😊

  1. 諸経費を安く抑えるか
  2. 納期を優先するか
  3. 貨物の安全をとるか

これらを考慮して選択していきます。こちらも1つずつ見ていきますね😊

諸経費を安くしたいのなら

輸送する場合、輸送コストは貨物の量によって決まります。船会社や乙仲によるのですがFCLにしたほうが安かったり、もしくはLCLにしたほうが安価に収まることがあります。こればっかりはここでこちらが安いなどは言えません😅実際に契約している乙仲さんとやりとりして決めていきますので、もしこのような場合が出たら是非乙仲さんへ会場見積りをお願いしてください😊優しく比較してくれますよ!

納期を優先させたいのなら

次に重要なのは納期です。FCLとLCLでは納期に若干の差があります。それはコンテナに詰める作業が関係しています。FCLの場合は基本的に輸出者がコンテナを各自で手配します。そして自分達の手でバンニング(詰め込み作業)をしていきます。そのままドライバーに港まで運ばれそのコンテナがそのまま船に積まれていきます。が、LCLの場合は輸出者がトラックを手配しバンニング、そのまま港へ運ばれていきますがそのあとはその荷物を他の貨物と一緒に1つのコンテナに入れないといけません。その作業があるためFCLよりも早めに港に貨物を運んでいないといけません。(カット日)これは輸入したところでもコンテナから自分達の貨物を配送業者へ渡さないといけませんね😥デバンニング(荷下ろし作業)を必ずしなければなりませんのでFCLよりも時間がかかるのです。もし自分たちの貨物が急ぎであればコンテナで運ぶのも1つの手段です😊

カット日とは?

カット日は簡単にいうと、貨物をあるコンテナ船で輸送する場合この日までに貨物を港に入れてくださいねというデッドラインです。それぞれいつでも港に運べばいいというわけではありませんので急ぎの貨物の場合はカット日を気にしてみましょう😊船会社によってカット日またFCLとLCLでも違いますので(FCLの方がバンニングがないのでギリギリでもOKだったりします。1日前まででもいいよという時もありました)貨物を輸送する場合は把握しておくといいですね。

貨物を安全に扱いたいのなら

貨物のダメージはできるだけ避けたいですよね!そこでFCLにすることにより少しダメージが防げたりもするのです。先ほども申し上げたようにコンテナは輸出者が各自にコンテナを手配しますね。その際に積み方を指示することにより自分達のやり方で貨物をコンテナに積むことができます😊思い荷物は下、これはワレモノなので一番上などなどコンテナに詰めば弊社に届くまで誰も貨物に触れることはありません。LCLはいろいろな人を介して貨物が移動しますのでケアされない場合もあるのです。。なのでこの貨物は特に大事!というものがあればFCLを選んでみてはいかがでしょうか😊

 

LCLでの注意点

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LCLで貨物を輸入するときに貨物の1部を抜き取られる時があります。検査対象なのか理由は未だに分からないのですが、カートンの1部が引き剥がされて商品が抜き取られていることもあります😭これはどうすることもできないので諦めましょう。ときには向こうの文化をしぶしぶ受け入れることも大事です。他国間のやりとりなのでいろいろなトラブルにも対応できるよう心がけたいですね!

 

今日は、海上輸送についてのお話でした😊

 

ではではこの辺で。